北口雅章法律事務所

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首都「モスクワ」が陥落?

旗艦「モスクワ」が沈没した。
「ロシア海軍の象徴的存在」だという。

ウクライナ側は,国産の対艦ミサイル「ネプチューン」の命中による爆沈を主張し,ロシア側は,「弾薬の(自然)爆発による火災」が原因だと主張している。だが,アメリカ国防総省によれば,旗艦「モスクワ」周辺で活動中だった艦船が,(「ネプチューン」の攻撃圏外へ)南下・退避したというのであるから,ウクライナ側の主張が正しいに決まっている。別の艦船に再度命中した場合,「火災事故が連続して発生しました。」という弁解など成立せず,「ネプチューン」攻撃の威力が証明されることになるので,それによってウクライナの士気が盛り上がり,ロシア側の士気が「盛り下がる」のを回避するために他の艦船を退避させたものと理解せざるを得ないからだ。

この意味で,旗艦「モスクワ」沈没は,
「首都『モスクワ』陥落ほどの象徴的意味」というのが適切であって,
「旧日本海軍『大和沈没』ほどの象徴」という表現は適切でない。